[本の紹介](「BOOK」データベースより)
「疫病神」コンビ、待望の復活。
自称「建設コンサルタント」の二宮とイケイケヤクザの桑原は、
五百万の信者を擁する伝法宗慧教寺派の宗宝『懐海聖人絵伝』を
めぐるスキャンダルを嗅ぎつける。
絵伝を金にしようと画策する二人を待ち受けるのは、巨大宗派の蜜に群がる悪党たち。
最後に笑うのは一番の悪党か、羊の皮をかぶった狸・二宮か。
巧妙な罠、逆転に次ぐ逆転、想像も及ばぬ金儲けの手法…
ページをめくる手が止まらない、大人気シリーズの新たなる頂点。
ノンストップ・ノワール・エンタテインメント。
期待通りの本だった。
内容は宗教家を巻き込んでの金をめぐる騙しあい。
最後に笑うのは誰なのか?
本作では舞台が関西エリアを離れ東京にまでやってくる。
東京のやくざともめる事になるのだが桑原がその一人を石で殴り殺しそうになり、
ついに殺人者になったのか?と思ってしまった。
まぁそんな事はなかったんだけどもね。
ひやひやものである。
このシリーズに僕が要求するハードルは高いのだが
そのハードルをやすやすと飛び越える出来栄えであった。
前作「暗礁」が僕的にはイマイチの出来だったのでこの先
どう転がっていくのかと思っていたがそんな心配は杞憂に終わった。
「国境」には及ばないものの,やはり桑原・二宮のコンビはおもしろい。
今後もこの勢いと面白さでシリーズが続くことを祈りたい。
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