[本の紹介](「BOOK」データベースより)
映画製作への出資金を持ち逃げされたヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮。
失踪した詐欺師を追い、邪魔なゴロツキふたりを病院送りにした桑原だったが、
なんと相手は本家筋の構成員だった。
組同士の込みあいに発展した修羅場で、ついに桑原も進退窮まり、
生き残りを賭けた大勝負に出るが―!?
疫病神コンビVS詐欺師VS本家筋。
予想を裏切る展開の連続で悪党たちがシノギを削る
大人気ハードボイルド・シリーズの最高到達点!!
産廃、北朝鮮、運輸業界、宗教、と
毎回違うテーマで読者をわかせてくれる疫病神シリーズ。
第5弾のこのたびのテーマはあえて言うなら映画製作の裏話か。
とはいえいつものヤクザ同士の騙し騙され切った張ったは変わらず。
今回はそれまであまり出てこなかった二蝶会の若頭、嶋田の登場シーンも多い。
桑原は映画の出資金を持ち逃げした男、小清水を追ううちヤクザと衝突する。
このヤクザが実はニ蝶会と同じ川坂会の直系組織の亥誠組の
傘下の滝沢組の者たちであった。
同じ川坂の枝内でも向こうの方がはるかに大きい組織だった。
滝沢組のヤクザは小清水の振り出した手形をカタに1500万という
巨額の金を要求しニ蝶会の組長は桑原を破門、絶縁して話をまとめようとする。
絶縁されたが最後、標的にされても組は守ってくれない。
絶体絶命の桑原。
この危機を舌先三寸、知謀知略でどう切り抜けるかが見ものである。
しかし暴力団排除条例が出来てからヤクザのシノギも厳しくなっているんですな。
知らなかった。
本作のラストを受けて桑原の今後はどうなってしまうのか。
続編に期待。
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